ケルムト(Kormt)とエルムト(Ormt)は、北欧神話に登場する川の名前である。名前の意味は、前者は「守り」[1] 、後者は「支流(枝)に分かれるもの」[1] と考えられている。
この川は、アース神族で雷神のトールが、ユグドラシルのそばの「裁きの場」に行くときに毎日渡っている。その際にはアース神の橋(ビフレスト[2])が炎を上げること、川の水が煮えることが語られている。
同節には「ケルラウグの2本の川」も語られている。この「Kerlaug」の意味は「行水」[1] と推定されている。
この出典は、『古エッダ』の『グリームニルの歌』第29節である。それはまた『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第15章に引用されている。
ハヴァマール(Havamal)は、『古エッダ』に収録された歌謡集である。邦訳としては『高き者の言葉』、『高き者の歌』、『オーディンの箴言』などがみられる。10世紀頃に北欧の古詩を集めて作られた作品であり内容は処世術など現実的で実用的なものが主である。
[編集] 成立時期、作者、背景
成立した時期、作者は諸説がありはっきりとは分かっていない。 「高き者の歌」の高き者とはオーディンであることから、この詩集はオーディンに関連した詩を集めたものであるという説や、中世になってから編集されたものである、とする説など様々な説が存在する。
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ただし舞台としては北欧のヴァイキング時代のものであるということは間違いない。
[編集] 内容
友情に伴う義務と権利、冷静に物事を考えること、もてなす精神、信頼できる者できない者、他人に好かれる必要性、多数の敵にも悠然と立ち向かう精神、など現実的な処世術が主な内容ではあるものの呪詩、魔術に関する詩、解読が難しい謎めいた詩、など非現実的な内容の詩も存在する。
また物語風のスタンザ(連)なども存在する。
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[編集] 関連項目
ウィキソースにハヴァマールの原文があります。古エッダ - 王の写本
ハーコンの言葉
フョルスヴィズルの言葉(古ノルド語:Fjlsvinnsmal フョルスヴィンスマール)とは、古ノルド語の詩である。のちにもう一つの詩『グローアの呪文』と共に、『スヴィプダグルの言葉』という一本の詩にまとめられた。
この物語の前段にあたる『グローアの呪文』の中で、スヴィプダグルは自身に冷たくあたる義母から受けた命令をやり遂げるために、不思議な力を持っていた亡き母グローアの助力を得た。
『フョルスヴィズルの言葉』は、スヴィプダグルが山の頂上にある城に辿り着くところから始まる。門番を務めていた巨人フョルスヴィズルは彼を追いやろうとし、名前を聞き出そうとするが、スヴィプダグルは巧みに真の名前を隠しつつ答える。
スヴィプダグルはフョルスヴィズルとの問答の中で、求める女性メングロズが目の前の城の中におり、そしてその城には誰一人として入ることができないようになっているのを知る――彼女を救うとされている一人の男、スヴィプダグルを除いては。そこに至って彼は自身の名を明かし、扉は開かれ、メングロズは彼を歓待する。
この詩は最も後期になってから作られたエッダ詩の一つと見なされている。それにもかかわらず、不可解な部分が存在し、また破損した聯も複数存在しているという。
『巫女の予言短篇』(みこ- よげんたんぺん。日本語訳では他に『短い巫女の予言』(みじか- みこ- よげん)などがみられる)は、『詩のエッダ』の『ヒュンドラの歌』の一部の節や、スノッリ・ストゥルルソンの『散文のエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』の一部の章に残されている古ノルド語の詩である。
古ノルド語での題は『Voluspa hin skamma』。英語では『Voluspa the Less』や『Voluspa hin skamma』と訳される。
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詩の名は、『ギュルヴィたぶらかし』の中でのみ、その部分をスノッリがここから引用したと示したことで知られている。
[...] ok var sa nefndr Ymir, en hrimtursar kalla hann Aurgelmi, ok eru tadan komnar attir hrimtursa, sva sem segir i Voluspa inni skommu:
7.
Eru volur allar
fra Vidolfi,
vitkar allir
fra Vilmeidi,
en seidberendr
fra Svarthofda,
jotnar allir
fra Ymi komnir.[1] 大意:
ユミルを霜の巨人はアウルゲルミルと呼ぶ。そこから霜の巨人の血統が始まる。「すべての怪物はユミルから生じた」と、『短い巫女の予言』が言うように。
(原文は en:Voluspa hin skamma 2007-06-13 12:24 UTC の版より引用。)
残存している他の節は、『ヒュンドラの歌』第30 - 44節に記載されている。
ベロウズ[2]は、『ヒュンドラの歌』の翻訳にあたって、この『巫女の予言短篇』の残された断章が、「偉大なる『巫女の予言』の、遅い時期にできた一番質の悪い模造品」であったことが明らかになったと述べている。また、その成立が12世紀に遡るとしている。 彼はさらに、『ヒュンドラの歌』のこの体裁は2つの詩を混同して複製した人物の間違いによるという考えを述べ、同時に、この節が詩としてあるいは神話としてのいかなる重大な価値も持たないと考えている。
『巫女の予言短篇』(みこ- よげんたんぺん。日本語訳では他に『短い巫女の予言』(みじか- みこ- よげん)などがみられる)は、『詩のエッダ』の『ヒュンドラの歌』の一部の節や、スノッリ・ストゥルルソンの『散文のエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』の一部の章に残されている古ノルド語の詩である。
古ノルド語での題は『Voluspa hin skamma』。英語では『Voluspa the Less』や『Voluspa hin skamma』と訳される。
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詩の名は、『ギュルヴィたぶらかし』の中でのみ、その部分をスノッリがここから引用したと示したことで知られている。
[...] ok var sa nefndr Ymir, en hrimtursar kalla hann Aurgelmi, ok eru tadan komnar attir hrimtursa, sva sem segir i Voluspa inni skommu:
7.
Eru volur allar
fra Vidolfi,
vitkar allir
fra Vilmeidi,
en seidberendr
fra Svarthofda,
jotnar allir
fra Ymi komnir.[1] 大意:
ユミルを霜の巨人はアウルゲルミルと呼ぶ。そこから霜の巨人の血統が始まる。「すべての怪物はユミルから生じた」と、『短い巫女の予言』が言うように。
(原文は en:Voluspa hin skamma 2007-06-13 12:24 UTC の版より引用。)
残存している他の節は、『ヒュンドラの歌』第30 - 44節に記載されている。
ベロウズ[2]は、『ヒュンドラの歌』の翻訳にあたって、この『巫女の予言短篇』の残された断章が、「偉大なる『巫女の予言』の、遅い時期にできた一番質の悪い模造品」であったことが明らかになったと述べている。また、その成立が12世紀に遡るとしている。 彼はさらに、『ヒュンドラの歌』のこの体裁は2つの詩を混同して複製した人物の間違いによるという考えを述べ、同時に、この節が詩としてあるいは神話としてのいかなる重大な価値も持たないと考えている。
グリトニル(Glitnir)は、北欧神話に出てくる宮殿のことである。名前は「輝けるもの」の意味である。[1]
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『グリームニルの歌』には、グリトニルの柱が黄金でできていて、屋敷が銀で葺かれていることが書かれている。バルドルの息子フォルセティが住んでおり、もめ事の調停にあたっている。グリトニルは第十番目に紹介される。[2]
『ギュルヴィたぶらかし』には、グリトニルの柱は赤い黄金、屋根は銀から出来ていると書かれている。[3]
さらに『ギュルヴィたぶらかし』には、もめ事を持ってきた者がこの場所で全員和解して帰って行くことから、グリトニルが神々や人間にとって一番良い法廷であると書かれている。[4]
[編集] 脚注
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^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、58ページより。
^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、53ページより。
^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、239ページより。
^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、239ページより。
[編集] 関連項目
フォルセティ
ブレイザブリク
ブレイザブリク(もしくはブレイダブリク)(Breidablik)は、北欧神話に出てくる宮殿のことである。名前は「幅広き輝き」の意味である。[1]
『グリームニルの歌』には、ブレイザブリクにバルドルが自分の館を建てたこと、その場所には災いがないこと(をオーディンが知っている)と書かれている。ブレイザブリクは第7番目に紹介される。[2]
『ギュルヴィたぶらかし』には、ブレイザブリクより美しい場所がないと書かれている。[3]
[編集] 脚注
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^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、58ページより。
^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、53ページより。
^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、239ページより。
[編集] 関連項目
バルドル
グリトニル
くりっく365